宗派をこえて

般には、宗教は物質的利益を求めるものとなっています。 
「ヒンドゥー教だ」「キリスト教だ」「イスラム教だ」 
「この宗教をやっている。あの宗教をやっている、だから宗教は変えられない」 
と人はいいます。これが宗教(ダルマ)と呼ばれるものです。 

500年前に地球に降誕した主チャイタンニャはいいました。 
「主には何千何億という名前があり、 
主とその御名は同じであるから、 
それぞれの御名が主と同じ力を持つ。」と。 

「ヒンドゥー教」「キリスト教」「イスラム教」など、 
どの宗教を受け入れても、 
それぞれの経典の中にある主の御名を唱えさえすれば、 
精神的超地に到達できます。 

人生は自己実現のために、 
つまり神を愛する方法を学ぶためにあります。 
そのためにヒンドゥー教、キリスト教、イスラム教、 どの方法をとろうと、神の教えに従い、神を愛する方法が学べるのであれば、 それは正しい教えです。 

信条・宗教は普遍的ではなく、いつでも変わりえます。 
一方で、変わることのない、永遠で普遍の法則のことを、 

「サナータナ・ダルマ」 

といいます。 
宗教の枠を超えて、この永遠の法であるサナータナ・ダルマを 
理解することが、人生の自己実現につながります。 

主チャイタンニャが最も愛していた弟子の1人である、 
ハリダスタークルという人物はイスラム教徒でした。 
また、主チャイタンニャの弟子のなかには、 
あらゆるカーストの人物がいました。 
どのような信仰、立場をとっていようと、 
主を愛することができます。 
主チャイタンニャは自ら模範を示し、 
どんな者でも神の名前を愛をもって神の名前を唱えることにより、 解放を得て神のもとに帰っていけることを説きました。 

主チャイタンニャのメッセージを2つの言葉で表現できます。 

●「ジーヴェ・ドーヤ」 
       =生きとし生けるものに思いやりをもつ。 
●「ナーメ・ルチ」 
       =神への愛を育てること。 

これが主チャイタンニャが始めた 
超宗派の教えです。